古典落語の目黒のさんまにちなんでサンマの炭火焼きがふるまわれる恒例の「目黒のさんま祭」が開かれ、家族連れなどが秋の味覚を楽しんでいる。目黒のさんま祭は、地元の町内会や商店街などが毎年この時期に開いている。会場の東京・目黒区の公園にはきょう、友好都市の宮城県気仙沼市から水揚げされたばかりの新鮮なサンマが届けられ、次々と炭火で調理された。新型コロナの影響で中止となった時期もあり、再開したおととし以降は混雑対策などから事前の抽せんで当せんした区民にサンマがふるまわれている。ことしは1500人の枠に約1万8000人の応募があり、倍率は12倍に上った。祭の実行委員会・藤森昇委員長は「サンマをおいしく食べてもらうのがいちばんの喜び。サンマイコール目黒にしたい」と語った。