建設機械の製造・販売からメンテナンス・レンタルまで総合的なサービスを展開する日立建機。そんな日立建機のホンキがエンジンレス・フル電動ダンプトラックの開発。2021年に発表されたスイスの企業との共同開発事業。プロジェクトに抜擢されたのが入社4年目の斉藤公紀さん。鉱山業界では温室効果ガス削減への取り組みが行われている。そこで注目されているのが鉱山機械の電動化。実証実験を行うザンビアは90%以上が水力発電。再生エネルギーで発電している国での真の脱炭素化を目指して開発実証実験をしているという。さらに稼働に必要な電力を架線から取り込み、バッテリーにも充電するトロリー充電式を採用。走行中に充電できるため、たくさんのバッテリーを積む必要がない。そのバッテリー分を鉱石の積載に変えることができる。実証実験はフェーズ2で、長期稼働によるバッテリーの経年変化の検証を行っているという。2027年度中の製品化を目指している。人材について、執行役・澤田誠さんは人材は“人財”だといい、会社の原動力と位置付けている。共通の行動価値基準を作っており、「Challenge」「Customer」「Communication」を仕事を進める上での約束事にしている。新卒の学生だけでなく、マーケットにいる方も重要なリソースだと話した。