ドジャースの大谷翔平選手は今週は驚愕の3試合連続ホームランで早くも11号をマーク。大谷旋風が止まらない中、アメリカで雑誌の表紙を飾った大谷選手の風刺画が物議を呼んでいる。大きくバットを振る大谷選手のイラスト。これはアメリカの老舗雑誌「THE NEW YORKER」最新号の表紙。イラストの大谷選手は実物よりも胴が長いように見える。胴長短足で描かれているイラストを巡ってSNS上ではアジア人差別だと批判の声が上がっている。このイラストを描いたのは1993年から「THE NEW YORKER」の表紙イラストを手掛けている画家のマーク・ウルリウセン氏。これまでに手掛けた表紙を見るとマーク氏特有の画風が見えてきた。アメリカ人のヤンキース・ジャッジ選手も大谷選手と同様に胴が長いように見える。大谷選手に限定せずマーク氏の画風自体が上半身を大きく見せる傾向にあった。しかし、このイラストには別の意味合いも指摘されている。イラストをよく見ると大谷選手のズボンのポケットからはみ出しているのは札束。この札束は何を意味しているのか。マーク氏本人を取材すると「彼のポケットのお金はプロスポーツにおける常識はずれの給料に対する私の反応だ。彼が自分の銀行口座から1600万ドルがなくなっていることにさえ気づいていなかったことからこの点は明らかだ」などコメント。元通訳・水原一平被告によって大谷選手の口座から約26億円が盗まれた事件。気づかないほど大谷選手が破格な給料をもらっているとの皮肉を込めたという。このポケットの札束をめぐる風刺に大谷ファンからは「大谷選手は事実上の被害者で何ら関与がないと分かったのにこの表紙かよ。不愉快だ」などの声。大谷選手の無実が証明されたあとにも続く皮肉に反発する声も聞かれた。大谷選手を風刺したイラストによって広がった波紋。画家のマーク・ウルリクセン氏は「私達ファンは60ドルの駐車料金、14ドルのホットドッグ、20ドルのビールで選手らの莫大な給料を補助していることになる。この値段では家族を試合に連れて行くことはほぼ不可能。大谷選手は私たちの今日の社会の象徴であり症状にすぎない」などコメント。