アメリカ・ロサンゼルスでシングルマザーとして3人の子どもを育てるローレン・セリグさん(49歳)の長男アトラスくんはまだ5歳。子どもの成長を見守るため若さを保つ努力を続け、毎日20~30種類の薬やサプリメントを服用している。最新の抗老化の施術「血しょう交換」を受けるため1500kmも離れた街シアトルを年に数回訪れる。栄養やホルモンを運ぶ体液「血しょう」を抜き取り、人工血しょうを注入する。費用は1回75万円。血液のオイル交換のようなものだという。血しょう交換のアイデアは悪魔の実験とも呼ばれた1957年のパラビオーシス論文まで遡る。パラビオーシスを施した若いネズミと高齢のネズミの血液を互いに循環させたところ、高齢のネズミが若返り、寿命が10%延びた。一方で若いネズミは老化が加速した。パラビオーシスはマッドサイエンティストの仕事と思われ一部の研究者しか注目してこなかったが、若いネズミの血しょうには細胞を若返らせる物質が豊富にあり、高齢のネズミには老化を加速する物質が多いことが突き止められた。人間にも同じ仕組みがあることがわかり、血しょう中の老化物質を取り除く「血しょう交換」が行われるようになった。
東京で行われた臨床試験の説明会に参加していたのはパティシエ・辻口博啓さん(58歳)。脂肪組織から取り出した細胞の卵“幹細胞”を1億個以上に培養し、点滴を使って体内に注入する。今後1年間で3回の点滴を行い、効果を確認する予定だという。一日でも長く仕事のパフォーマンスを落とさないようにしていくのが大事だと語った。
東京で行われた臨床試験の説明会に参加していたのはパティシエ・辻口博啓さん(58歳)。脂肪組織から取り出した細胞の卵“幹細胞”を1億個以上に培養し、点滴を使って体内に注入する。今後1年間で3回の点滴を行い、効果を確認する予定だという。一日でも長く仕事のパフォーマンスを落とさないようにしていくのが大事だと語った。
