ベランダから外に出られない構造の建物で特殊詐欺が行われているケースが報告されている。取材班は隠しカメラを携えて詐欺拠点の1つを訪れると、趙という中国人が出迎えた。複数の国をターゲットに詐欺を行っていて、日本の高齢者は多くの資産を持ち、騙しやすいという。テレビ電話の際にはAIで姿形、声を変えている。かけ子らは拠点内で共同生活を送っていて、料理人がいる食堂も備えていた。外出は許可が必要で、成績不振だと女性は売春させられるという。拠点を取り仕切っているという趙は軍の関係者に賂を渡し、摘発を免れていると話す。日本人を募集中からなのか、取材班に「詐欺のシナリオを描いたのは台湾人」と話すなど、饒舌だった。政府の詐欺対策チームでは背後に誰がいるのか、特定には至っていないという。
