バングラデシュで大規模な反政府デモによって、前のハシナ政権が崩壊してきょうで1か月。藤下超解説委員が「先月5日に隣国のインドに逃亡し政権は崩壊した。その後、軍と野党、それにデモを主導した学生団体が協議して、暫定政権を発足させた。トップを務めるのは貧困層の生活向上に尽くし、ノーベル平和賞を受賞したムハマド・ユヌス氏。腐敗した行政や司法を改革し、民主的な制度を整えた上で将来総選挙を実施するとしている。政権崩壊のきっかけは、公務員の採用方法の改革を求める学生デモを警察が実弾を使うなどして鎮圧し、多くの死傷者が出たこと。バングラデシュは、選挙のたびに衝突を繰り返し、これまでも多数の死傷者を出していた。日本は最大の援助国としてハシナ政権時代、インフラ整備を中心に支援してきた。今後は暫定政権の進めるより民主的な国づくりを後押しする支援が求められる」とスタジオで述べた。