鈴木誠也の生命線である選球眼が崩れた時期があった。前半戦だけで25HR77打点と絶好調だった鈴木だが、大谷翔平やアーロン・ジャッジなどメジャーを代表するスター選手たちと同じ舞台に立つことはできなかった。ならばもっと結果を残すだけという気持ちが空回りし、生命線である選球眼に狂いが生じていた。復調のきっかけは9月26日のメッツ戦。先発は次期エースと期待されるルーキーのWBCアメリカ代表であるN.マクリーンであった。全てホームラン狙いと気持ちを切り替えた鈴木は第2打席で39試合ぶりとなるHRを放った。さらに続く打席でも2打席連続HRとなりスランプを抜け出した瞬間となっていた。完璧主義だった自分に少し優しく、三振をきっかけに変わったマインドが自身のメジャー最高成績に結びついた。
