今日のテーマは「桁違いの寄付金!チャリティー大国 アメリカ」。ニューヨーク・メトロポリタン美術館で開催されたファッションの祭典・メットガラ。美術館の運営資金を集めるために、毎年5月に開催されるチャリティーイベント。俳優やアーティスト、スポーツ選手などが招待され、一般はチケット7万5000ドルで参加できるという。ブランドなどの企業やスポンサー、個人からも寄付を集めて今年は2600万ドル集まったとのこと。シカゴでは、参加者が寄付金を出してアヒルのスポンサーになりアヒルがゴールを目指すチャリティーレースが行われている。イベントの収益は、知的障害を持つアスリートに寄付され、昨年は43万ドルが集まった。日本寄付総額は1兆2126億円(うちふるさと納税6725億円)で、アメリカは34兆5948億円(当時のレート)だという。アメリカが寄付が盛んな背景は、キリスト教の教えだという。また、学校で卒業の条件にボランティア活動などがあるとのこと。そのほか、小規模なイベントもある。部活の活動費を募るためにカーウォッシュをしたり、ベイクセールと呼ばれるお菓子を売る活動など。寄付のメリットは、寄付することで自分も幸せになり、他人にかけるお金は自分の救済につながるという。しかし、寄付金が多く集まるために政府がやるべき弱者救済をことを怠っている。また、貧富の差を是正しなくてもよいという考えがデメリットだと伝えられた。きょうのパックン視点は「Meet needs without the Met!(必要なものはチャリティー不必要に!)」。ファッションや美術・スポーツ・音楽に寄付するのはいいが、衣食住については寄付に頼らずして満たされる社会にしたいという。