アメリカ第3の都市シカゴはトランプ大統領の「史上最大の強制送還」のターゲット。シカゴ郊外の“リトル・メキシコ”と呼ばれる地域は、いつになく静まり返っていた。対象となるのは、まずは犯罪歴のある不法移民だという見通しもあるが、具体的なことはほとんど分かっていない。「仕事に行くと逮捕される」との噂も広がっていて、出勤を取りやめる人たちもいるという。移民が多く住むロサンゼルス近郊に住むエリックさん一家。エリックさん自身は2年ごとに更新が必要な在留資格を得ているが、妹はアメリカで生まれた米国市民。両親は正規の在留資格がない。家族の中で異なる在留資格が混在するケースは「ミックス・ステータス・ファミリー」と呼ばれ、カリフォルニア州などでは全世帯の1割にのぼる。強制送還は家族を離ればなれにする恐れがあるが、トランプ氏は「家族を引き離さないためには全員を送還しなければならない」とコメント。専門家は強制送還は経済への影響も大きいと指摘。