ペルージャ・石川祐希は11月、4試合中2試合でMVPを獲得。チーム開幕9連勝に大きく貢献。元日本代表・福澤達哉によるスタジオ解説。ジャネッリ選手とのコンビネーションが合ってきたのが大きい。ペルージャ、イタリア代表でもキャプテンを務め、22年の世界バレーでMVPを獲得。第3節終了時点で福澤は「どんなトスが来るかまだイメージできていない状態。ちょっと様子を見ながら入っている。どこか探り探りという印象」。現在は?福澤は「迷いがなくなった。不安が払しょくされたというのを感じた。石川選手らしいプレーが出てきた」。石川は「良い形で合わせられている」。ジャネッリは「彼がチームにいて幸せだ。チームのためにプレーできる素晴らしい選手」。グロッタッツォリーナ戦の17本のアタックを全部見て気になるプレーを解説してもらった。ブロックアウトでの得点について。ラリー中のコンビネーションがジャネッリと合わなかった。ブロックで寄ったライトからレフトへの移動は移動距離が長く合わせるのが難しい。ライト側から走りこんで打ち込んでいくこの動きが今までより増えてくる。コンビネーションの高さと踏み込みの強さが非常に重要なポイントになってくる。福澤がうなったシーンを紹介。ラリー中で相手に押し込まれている場面、後ろからの難しいボールを打ちにいく、これが石川祐希。最後切り返されたというダメージが大きい。味方としても劣勢な場面を跳ね返して一気に勢いに繋がる。石川はあえてリスクをとって打ちにいく。ここもリスクを負って打ちにいったシーン。本人も乗るし味方も乗る。第8節アタック決定率は70.8%。福澤によると、50%で安定、55%で良い、60%ですごい。ゲームをコントロールするジャネッリ選手からすると困ったら石川に上げるという組み立てができる。周りの選手も不安に思う部分があった。こういうパフォーマンスを出していくなかで、本人にとってもチームにとってもプラスになった。石川は「タイトルをとれるようなシーズンにしたい」と話している。