世界各国の自動車メーカーら1,500社が参加する「北京モーターショー」ではEVなどの新エネルギー車の力を入れている。新エネルギー車の販売台数が新車販売の3分の1を占める中国はスマホメーカーの「シャオミ」も参加している。雷軍CEOは「車の製造は大変だったが私達は成功した」と話し、先月販売開始のEVは受注が7万5,000台超えたとしている。EVシフトが進む中国だが、実はEV販売台数が鈍ってきている。購入時の補助金の廃止や航続距離への不安などが背景とされている。一方で存在感を増しているのが「プラグインハイブリッド車」である。電気だけでなくガソリンでも走れるため航続距離の不安を解消できる上、EVに比べて価格を安く出来ることから、去年の販売台数の伸びはEVを大きく上回った。中国大手の吉利自動車グループは1回の充電・給油で最大2,000キロ走行可能とするモデルを発表した。王瑞平上級副社長は「EVがガソリン車に代わるのは簡単ではない。プラグインハイブリッドには独自の優位性・適応性がある」などと話した。一方、出遅れが指摘される日本メーカーは中国市場でのシェアがこの3年で8P以上落ちている。日産自動車は今回2種類のプラグインハイブリッドのコンセプトカーを披露し、トヨタ自動車は中国IT大手と提携してソフト開発を進める方針だという。みずほ銀行の湯進主任は「中国企業・サプライチェーンを活用しコネクテッドカーやスマートカーの開発に力を入れるべき」などと話した。
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