アメリカ労働省が日本時間きのう午後10時半に発表した10月の消費者物価指数は前年の同月に比べ32.2%上昇した。上昇率は9月の3.7%から鈍化し、市場の予想を下回った。この結果を受けてドル売り円買いが進み1ドル151円台後半だった円相場は1円以上円高になった。市場ではインフレが加速した場合、FRBが来月の会合で利上げに踏み切るという観測が広がるため、円安が一段と進むと警戒されていたが、専門家は「金融市場は一安心している状況。ただアメリカで経済指標が上振れて追加利上げ観測が出てアメリカの長期金利がまた5%に向かっていくことになると1ドル152円を超えて30年来の円安水準を更新していく可能性はまだ残されているだろう」と指摘する。