FRBは1日、金融政策を決める会合の結果、政策金利を5.25%~5.5%の幅と約23年ぶりの高い水準のまま据え置くことを決定した。その後の記者会見でパウエル議長は、「次回での政策金利引き上げの可能性は低いだろう」とコメント。円相場の動きは限定的に1ドル157円台で推移していた。しかし、日本時間午前5時過ぎ、円相場は円高方向に大きく振れて1ドル153円ちょうどまで4円以上値上がりした。東短リサーチは日銀が3兆円規模の市場介入を行ったと分析している。為替トレーダーのヘレン・ギブン氏は「日銀の市場介入とみられる動きは賢明なタイミングだった」と指摘しつつ、金利差が開いた状態では円安の流れを止めることは難しいとの認識を示した。神田財務官は、政府・日銀は市場介入を行ったのかとの問いに対して回答を控えながらも、必要な場合には24時間適切な対応はとっていくと述べた。