- 出演者
- 栗原望 酒井美帆
オープニング映像と出演者の挨拶。
FRBは1日、金融政策を決める会合の結果、政策金利を5.25%~5.5%の幅と約23年ぶりの高い水準のまま据え置くことを決定した。その後の記者会見でパウエル議長は、「次回での政策金利引き上げの可能性は低いだろう」とコメント。円相場の動きは限定的に1ドル157円台で推移していた。しかし、日本時間午前5時過ぎ、円相場は円高方向に大きく振れて1ドル153円ちょうどまで4円以上値上がりした。東短リサーチは日銀が3兆円規模の市場介入を行ったと分析している。為替トレーダーのヘレン・ギブン氏は「日銀の市場介入とみられる動きは賢明なタイミングだった」と指摘しつつ、金利差が開いた状態では円安の流れを止めることは難しいとの認識を示した。神田財務官は、政府・日銀は市場介入を行ったのかとの問いに対して回答を控えながらも、必要な場合には24時間適切な対応はとっていくと述べた。
ニューヨーク外国為替市場の取り引きは、現在1ドル154円50銭台で取り引きされている。市場では先月29日・今日と日本政府・日銀が相次いで市場介入に踏み切ったという見方が強まっているが、記録的な円安水準の要因となっているアメリカのインフレの根強さや経済の堅調さ、日米の金利差の状況に変化が起きたわけではない。注目は3日に発表される雇用統計。就業者数・賃金上昇が市場予想を上回った場合、FRBの利下げがさらに遠のくという見方から、円安が一段と進む可能性がある。さらに、アメリカの物価の動向が焦点になる。
OECDは東南アジアから初めてインドネシアが加盟に向けた審査の手続きを開始したと発表した。コーマン事務総長は「歴史的な決断だ」などと話した。また今回のインドネシアの加盟審査手続き開始について、OECDとグローバルサウスの経済連携を強化する動きだとして歓迎する声があがっている。
松崎記者の報告。OECDは加盟国のGDPが占める割合が世界経済で低下する中、影響力を維持・向上させるために新たに加盟する国の可能性を模索していた。一方のインドネシアは、去年世界銀行が各国の所得水準に応じて設定している国別の分類で上位中所得国に引き上げられていて、今後先進国入りを果たす一歩としてOECDへの加盟に手を挙げたという。またOECD加盟を果たせば先進国から貿易投資を呼び込みやすくなるというメリットもインドネシアにはあるとのこと。ただ加盟時期は未定で、一定程度の時間がかかるとみられている。
外資系やIT起業のオフィスが集積し近年急速に発展を遂げているインド・ニューデリー近郊では数千万円から1億円以上に上る高級マンションが売り上げを伸ばしている。購入者は若い世代が多く、不動産コンサルタント・サミールジャスージャ氏によると住宅購入者の平均年齢は若年化しているという。背景には高所得の若者が増えていることにある。IT企業経営のラジャートジェインさんはスマートフォンアプリを使用し心電図がとれる健康管理サービスを提供している。アプリの販売開始から収益は4倍に伸び、海外進出も計画している。今回3期目を目指すモディ首相はIT関連のスタートアップ企業支援などに取り組んできた。誕生した起業は10万者を超えている。しかし成功している人は一部に過ぎず恩恵のない若者も少なくない。人口が増え続けるインドでは平均年齢が28歳で毎年約1000万人が労働人口に加わる。急速な経済発展を遂げているが、製造業が成長しておらず若い労働力の受け皿となる雇用の創出が追いついていないと指摘されている。
職を求める若者の一人、クルディープセヘラワットさんはニューデリーの大学を卒業後、一度は民間企業への就職も検討したが政府機関への就職を目指すことにした。しかし競争は激しく結果は不合格ばかりで、今の政権では希望が持てないという。インドのシンクタンクの推計によると15歳から24歳の失業率は2022年の時点で45%に上り5年間で2倍近くに増えている。一昨年インド北部の駅で撮影さえれた映像では地方政府の就職試験を受けようとする若者たちがインド各地から300万人以上殺到しおおきな混乱が起きた。今回の選挙で批判を集めているのが野党。インド経済に詳しい専門家は雇用喪失のために製造業の裾野を地方に広げて行けるかが与野党の経済政策の焦点になると指摘する。
インド西部グジャラート州で取材をする山本さんからの中継。モディ政権は若い労働力の受け皿となる製造業のの育成にも力を入れているがインドは教育レベルにも格差があるためチャンスを掴める人は一部にかたよってしまっている。都市部と人口の6割が暮らす農村部でも大きな差がある。農村部では多くが農業で生計を立てているがインフラの整備が進まず生産性の低さが課題となっている。そこに世界的なエネルギー価格の高騰などが追い打ちをかけていて人々は貧困から抜け出せzに散る。対策を講じなければ厳しい現状を改善することは難しい。栗原さんの「貧しい有権者の票はどこへ向かうとみられていますか」などとの質問について山本さんは「与野党は支援策を公約に掲げて支持を広げたい考えです」などとコメントした。モディ首相の地元グジャラート州で選挙集会を取材した山本さんは「大勢の支持者が会場を覆い尽くす熱狂ぶり」などとコメントした。野党連合は今の経済格差はモディ政権が起こしたものだと批判し政権への不満を抱える若者や農村の人達の支持を取り付けることで与党の一強体勢を切り崩したい考え。しかし野党側も具体的な対案を示す事ができず政権への批判票の受け皿になれるかが焦点となっている。
ベルギーで開催された恒例のカモメものまねコンテスト。ジュニア部門では英国から参加した9歳のクーパー君が「ほぼ完ぺき」と評価され優勝。コンテストの存在を知ったクーパー君のお母さんは子供に参加を進めたという。
ポルトガル西部ナザレの海。ドイツ人サーファーがこれまで乗ったことのない大波にのった。ここは世界中のサーファーにとって憧れの地、自らが持つ世界記録を更新するためおよそ29mの波に挑んだ。見事に成功しまもなく世界新記録として公式に認定されるという。
赤ちゃんたちがハイハイでレースに挑んでいる。リードしたのはピンクのシャツの赤ちゃん。もう決まりかと思いきや、ゴール前で止まってしまった。その間に後ろからやってきた緑のパンツの赤ちゃんが迫る。まるで人生の教訓みたいに、ゆっくりと着実に進んだ者が勝利した。
インドネシアの若者の間で広がっている新たな婚活について。国民の9割近くはイスラム教徒。そんなインドネシアの若者の心をとらえているのが「タアルフ」というイスラムの教えにのっとった婚活だった。ジャカルタ郊外タンゲランで開催された「ハラルフェア」。その会場の一角で行われていたのが「タアルフ」だ。この会場に女性の姿はなく女性は別室からモニターで見ており、気に入った男性がいたら質問ができる。最大の特徴は交際期間を経ず結婚することを前提としていることでこれはイスラム教は未婚男女の同棲・性交渉を認めていないためだった。経済成長で生活が豊かになり人々が内面を振り返る余裕を持てるようになってきたとされるインドネシア。これまでは都市部を中心に自由恋愛が広がっていたが近年、世俗的すぎた生き方を見直す若者が増加。インドネシア大学・ミッランールミラ教授はイスラム的な考えへの回帰が若者の間で広がっていることが背景にあると指摘。イベントに参加したアルディさん(35)は1人の女性と出会い無事婚約した。タアルフの婚活アプリもありアプリの運営会社・ヨッピーアルギファリさんは性格や内面から異性に興味を持つべきだと話している。アンディーさん・リズキさん夫妻は文字情報だけでお互いに惹かれ合い結婚したという。
韓国政府は中国やベトナムなど5か所の韓国大使館や総領事館を対象にテロ警戒レベルを引き上げると発表した。引き上げの理由について韓国外務省は、「北朝鮮が危害を加えようと企てているという情報があるため」などとしている。
中国は月の裏側の岩石を採取して地球に持ち帰ることを目指す無人の月面探査機「嫦娥6号」を明日打ち上げることにしている。国家宇宙局の担当者は「中国だけでなく全人類に科学的な価値をもたらしたい」と意義を強調した。月の裏面からのサンプルリターンは難易度が高く、成功すれば世界初となる。
マーケット情報を伝えた。
次回はコメ依存を減らすインドネシア政府の取り組みを紹介するとのこと。
エンディングの挨拶を行った。
学生対象の免除制度についてお知らせが流れた。
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