ニューヨーク証券取引所から日本生命NY投資現地法人・今真一郎が解説。20日にニューヨーク株式相場について解説する。S&P500は史上初めて5500を突破したが、午後に入り下落し、最終的にマイナス圏で取引を終えている。AI関連企業への関心は依然として高く、決算を発表したコンサル大手・アクセンチュアは、AI関連の受注が増えていることが好感され7.3%上昇。10年金利は、新規失業保険申請者数が市場予想を上待ったことから、一時7bp近くの上昇となった。新規失業保険申請者数(6月9日から15日、季節調整済み)は23万8000人(前週比5000人減少)。労働市場の軟化が継続。地域別ではカリフォルニア州が最も多い4万6798人。EV(電気自動車)大手・テスラが年初から大規模なレイオフを続けていることが、ファストフードで働く従業員の最低賃金が引き上げられたことを受け、人経費削減のために雇用削減が影響している可能性がある。FRB・パウエル議長はFOMCで「労働市場が予想外に弱まった場合、対策を行う用意がある」と発言。失業率が大きく上昇した場合、利下げを行う可能性を示唆している。