現存する横浜最古のバー「パリ」。1923年、伊勢佐木町にて「カフェ・ド・パリ」の名前で創業。それから約100年、家族で店を守ってきた。池波正太郎や開高健など多くの作家が愛したというドライマティーニ。オリーブの香りに入るのはパールオニオンの酢漬け。作家たちもこれをかじりながら飲んでいたようだ。創業から150年を超える「栗原たばこ店」の屋上にあるのが、オープンテラスのバー「The Bar Tenmar」。元教師というオーナーを慕って多くのお客さんがやって来る。名物バーが1999年創業の「Sally’s Bar」。オーナーのサリーさんはかつて有名ミュージシャンのバックダンサーなどを務めるゴーゴーガールとして活躍。若者のカリスマ的存在だった。サリーさんはジェームス・ブラウンの来日ステージにも参加。汗びっしょりのジェームス・ブラウンにハグされたという。常連客の中には浅野忠信さんの母で元ゴーゴーガールの浅野順子さんや横浜のストリートを写真に収めてきた写真家・森日出夫さんも。