米国大統領選に向けた共和党全国大会は3日目を迎え、副大統領候補に指名された上院議員のバンスの演説が始まった。トランプ氏に選ばれたのは忠誠心が評価されたからだといわれていて、銃撃事件のあとにはバイデン陣営がトランプ批判を繰り返したことが事件につながったと主張している。今後はバンスが徹底的に相手陣営を批判する役割を担い、トランプ氏が攻撃的な主張を控えることでこれまでのイメージを刷新する狙いがあるとみられる。バンスは白人労働者層が多いラストベルトと呼ばれる工業地帯の出身で、激戦州が集まるエリアでもあるため、バンスの起用によって労働者票の切り崩しも狙う考え。バンスは米国第一主義を掲げていて、会場ではトランプの後継者だと共和党の未来そのものだと話す人もいた。過激な外交政策で国際社会との足並みが乱れる恐れもあり、同盟国にとっては最悪の選択と指摘する声も上がっている。