任期満了に伴って行われた立憲民主党の代表選挙。きょうの臨時党大会では1回目の投票で野田佳彦元総理がトップに立ったものの過半数に届かず、2位につけた枝野前代表との決選投票にもつれ込んだ。その結果、野田元総理が枝野氏を破り、立憲民主党の新代表に就任することが決まった。野田元総理の発言「自民党の総裁選挙の動きが始まったときに思いました。これでは民主主義の危機になると思います。今回は政権を取るための闘いにしなければいけない」。2011年に民主党政権で内閣総理大臣に就任した野田氏。東日本大震災からの復旧、復興や税と社会保障の一体改革を進めたが、政治改革を進める議員定数削減の法案成立と引き替えに衆議院を解散したが自民党に惨敗、政権を失った。その後、旧民主党などの野党側は分裂と合流を繰り返し、支持率の低迷が続く。一方で自民党は旧統一教会との関係や政治とカネを巡る問題が相次ぎ、支持率が低下。JNNの世論調査(9月7日、8日)では「自民党以外の政権を望む」と答えた人が4割近くに上っている。こうした中で立憲民主党の新たなリーダーに選ばれた野田氏は「私は本気で政権を取りに行く覚悟であります。戦いはもう今日から始まります。総選挙が間違いなく早い段階に実施されるでしょうから戦いの準備を今日から始めたい。どうぞ皆さん、今日からノーサイド、挙党態勢で政権を取りにいきましょう!」と述べた。野田氏は早速、あすの午前中までに党役員人事の骨格を決める方針を明らかにした。新たな代表に選ばれた野田元総理は衆院選を間近に控え、他の野党との連携など様々な課題への対応が求められることになる。