熱やせきなどの症状が出る感染症・ヒトメタニューモウイルス感染症は、去年の終わりごろから中国で拡大していると地元メディアが伝えている。こうした中、WHO(世界保健機関)は7日、北半球での呼吸器系の感染症の流行に関する報告を公表した。この中で「中国の発表データではここ数週間の間に急性の呼吸器感染症が増加し、特に北部でヒトメタニューモウイルスなどの感染者数が増えている」と指摘している。一方で「感染者数の増加は北半球の冬のこの時期に想定される範囲内だ」として今後も中国当局と協力して監視を続けるとしている。WHO・ハリス報道官は7日、会見で「致死率はとても低い」などと説明し、過度な不安を引き起こすのを避けるねらいもあるとみられる。