世界的に人気のSFドラマ「スター・トレック」。宇宙船の操舵士ヒカル・スールーを演じたのが日系アメリカ人俳優のジョージ・タケイさん。今週、都内のイベント会場にタケイさんの姿があった。米・ロサンゼルス生まれの日系三世であるタケイさん。第二次世界大戦中、5歳のとき、日系アメリカ人強制収容所に送られた経験がある。この経験を日本語版の絵本に。3つの収容所を転々とさせられ、鉄条網の中で過ごした4年間。絵本にはタケイさんが子供ながらに感じた人種差別の現実が描かれている。1942年、アメリカ政府は約12万人もの日系人たちを「敵性外国人」とみなし強制収容所に送った。それは単なる過去ではなく、時代を超えた今もなお世界に影を落としている。現在のアメリカはトランプ政権が外国からの移民たちに厳しい政策を押し進めている。アメリカ全土で抗議デモが広がってるにも関わらず。きょう、トランプ大統領は「各国からの移民受け入れを恒久的に停止する」と表明。タケイさんは“同じことが繰り返されようとしている”と危機感を示す。タケイさんはこれからも平和が崩れないよう戦争の経験をより多くの人に語り継ごうとしている。
