米国・大統領選挙に向けた共和党大会が日本時間のきょう開幕。トランプ前大統領が銃撃事件以来、初めて公の場に姿を現した。トランプ前大統領が登場すると会場は大きな歓声につつまれて時折「トランプ」コールが沸き上がった。銃撃でけがをした右の耳にはガーゼのようなものがつけられていた。銃撃に屈せず支持者らの前に姿を現すことで強いリーダー像をアピールした形。共和党大会の初日のきょう、代議員による投票が行われた。トランプ氏が正式に大統領候補に指名された。会場には副大統領候補に選ばれたばかりのJ・D・バンス上院議員も登場した。バンス氏は鉄鋼業など製造業が衰退した「ラストベルト」と呼ばれる地域である中西部オハイオ州選出の39歳。激戦州・中西部の白人労働者の支持を固めたい思惑。バンス氏はウクライナ支援についてはコストがかかりすぎると否定的な主張。共和党は綱領を採択した。不法移民の史上最大の強制送還を実施、EV(電気自動車)の普及政策の全面的な見直し、労働者の大幅減税など明記し、トランプカラーを全面に打ち出した内容。一方、NBCのインタビューで「トランプ氏の銃撃事件が選挙戦に影響を与えるか」と問われたバイデン大統領は「わからない」と答えた上で、今気にしていることは「トランプ氏の健康状態がどうか」「新しい副大統領候補がどう報じられるかだけだ」と述べた。その上で、「1400万人が民主党の大統領候補として私に投票した」「私は彼らに耳を傾ける」と述べ、改めて大統領選から撤退する考えはないと強調した。