カメルーンの首都ヤウンデからヨハネスブルグ支局長の宮内篤志が解説。フランス語圏と英語圏の根深い対立があり、和解への道のりは遠い。ビヤ政権も一時、対話を通じた事態の打開に前向きな姿勢を見せたことがあった。しかし政権側は英語圏の住民が求める権利の拡大には消極的。これに不満を抱く分離独立グループ側は襲撃を繰り返し、政権側は力による押さえ込みを優先させるという状況から抜け出せないでいる。ビヤ大統領をめぐっては健康不安説が絶えない。たびたびスイスを私的に訪問し長期滞在しているが、国民の間で様々な憶測を呼んでいる。去年は死亡説すら流れた。こうした懸念を払拭するためか、今回の選挙戦では3日前、珍しく大規模な集会を開いた。ただ、演説では終始原稿に目を落とし続けたほか、足取りがおぼつかない様子も目立った。若者を中心に多く聞かれたのが、40年以上続く政治の変化を求める声。しかし世界最高齢の国家元首が引き続き国を率いることになれば、さらなる閉塞感は避けられそうもない。
