全国の空き家率は去年、13.8%で、5年前と比べ0.2ポイント増えている。全国で最も多いのは和歌山県と徳島県で、21.2%となっている。東京都は11.0%で、5年前から0.4ポイント増えている。米国人・マイルズさんは、築56年の物件をマイホームとして購入した。購入した物件がある熊本・阿蘇市は、外国人居住者を歓迎しようと、外国語版の「ごみの捨て方」など資料を作成している。スウェーデン出身・アントンさんは東京・中野区の駅徒歩5分のところにある築53年の空き家を約2000万円で購入した。外国と比べたら安いとしている。アントンさんの実家は築120年で、スウェーデンでは築年数が長くても値段は下がらないという。現在、床を全て壊し、土間を作るなどリノベーションを行っている。完成後はインバウンド向けの民泊にする予定だという。セミナーを主催し、外国人の不動産購入を支援するジヴさんは「3~4年前と比べ円安。今が買い時」とコメントしている。今年4月に開催された外国人投資家向けセミナーには、80人以上が参加したという。アントンさんが約2000万円で購入した空き家は、スウェーデンで同等の空き家なら1億円くらいになるという。アントンさんは「自分の国では家を買えないに、日本ではできるのがジャパニーズドリームかも」とコメントしている。宋は、地震が少ない国では、築数百年の物件でも価値が保たれているが、日本は、耐震基準が年代によって変わるなどといった特性があるなどとし、海外の人が空き家をうまく活用して、空き家問題が解決されるといいなどと話した。井上は、外国人による投機目的での購入も増えているため、規制を設ける必要があるなどと話した。