アメリカと中国が互いに100%以上の関税をかけ合う異例の事態が続く中、両国の高官による2日目の貿易協議がはじまった。トランプ大統領は初日の協議で「大きな進展があった」としていて、2日目の協議で貿易摩擦の緩和につながる成果が得られるのか注目される。アメリカ側からベッセント財務長官は報道陣の問いかけに応じなかった。協議には、アメリカ側からベッセント財務長官とUSTRのグリア代表が、中国側からは経済政策を統括する何立峰副首相が参加。初日の協議についてトランプ大統領は、「多くの合意があった。完全なるリセットについて友好的で建設的な方法で交渉が行われた。われわれは、中国とアメリカ双方の利益のために、アメリカの企業に中国が開放されることを望んでいる。大きな進展があった」と強調。アメリカと中国のあいだでは、アメリカが中国に145パーセントの関税を課し、中国がアメリカに125パーセントの関税を課している。中国政府はアメリカの関税措置について、「断固反対する」として撤廃を求め、安易な妥協はしない考えを示している。一方、トランプ大統領は、今後の協議しだいでは中国への追加関税を引き下げる可能性を示唆していて、2日目の協議で貿易摩擦の緩和につながる成果が得られるのか注目される。