アメリカのベッセント財務長官が大阪・関西万博を訪問した。トランプ大統領が来月1日から日本に25%関税を課すとしている中での訪日。きのうの石破首相との会談では日本との関税交渉で“必ずよい合意ができる”と述べていた。会談に同席していた赤澤経済再生相は万博会場でもベッセント長官と一緒に歩き、昼食も共にして意見交換した。関税措置に関する協議は行っていないと述べ、来週早々にもワシントンを訪問する考えを示した。ベッセント財務長官は日米関係の重要性を強調し、“貿易の合意は実現可能な範囲に”とSNSへきのう投稿した。米政府の元高官は今回の日本訪問について、“交渉とは呼ばないが、交渉そのもの”と表現した。期限の8月1日が迫るも、自動車関税の打開策は見えていない。関税交渉は正念場を迎えている。