インド総選挙。複数の地元メディアは、モディ首相率いる与党連合が過半数の議席を獲得し、3期目の政権を維持する見通しと伝えた。有権者はおよそ10億人。投票に要した時間が1か月半。モディ首相は高い経済成長を実現したとアピールしてきた。インドは3年後には、GDP国内総生産が日本とドイツを抜き、世界3位になる見通しで進出する日系企業も10年でほぼ倍になった。スズキの子会社は乗用車でインド最大のシェアを維持している。選挙でモディ氏の与党インド人民党は経済をけん引してきた強いリーダー像を前面に押し出すことで圧勝をねらっていた。ところが地元の複数のメディアは、与党連合が543の議席のうち過半数を獲得し、3期目の政権を維持する見通しと伝えた。しかし、モディ首相のインド人民党単独では、目標の370議席には遠くに及ばず、前回よりも大幅に議席を減らすと報じられている。人口の6割以上が暮らす農村部では、貧困が解消されないほか、若者の失業問題も深刻化しており、こうした格差に苦しむ人たちの多くの批判票が野党側に集まった可能性がある。今回、大幅に議席を減らす見通しとなったことで、インド外交に影響が出るかどうか、注意深く見ていく必要がある。