子どもの体力低下問題について中野貴博が解説する。体力・運動能力の推移の調査などから1985年頃が子どもの体力のピーク。体力低下を受けてスポーツ庁は2008年から全国の小中学校で一斉調査を始めた。結果は2013年頃に最低を記録、それ以降は様々な取り組みの成果もあって若干の回復がみられる。しかし、新型コロナ蔓延で再び急激な悪化傾向がみられている。さらに、体力の二極化が近年強まっている。一方で、ここ3年ほどのデータでは男子を中心に「運動することが好き」と感じている子どもは増加傾向にある。
近年、スポーツ科学の分野では運動の価値に対する議論が多くなっている。今の子どもにあった運動の価値を発信することが運動が好きという子どもの気持ちに応えられる運動促進につながると考えられる。体力低下問題の裏には子どもが運動に親しまなくなることで、運動を通した様々な成長が期待しづらくなること、結果として体力低下が顕著になる流れがある。子どもの運動参加自体を増加させることが最重要となる。
近年、スポーツ科学の分野では運動の価値に対する議論が多くなっている。今の子どもにあった運動の価値を発信することが運動が好きという子どもの気持ちに応えられる運動促進につながると考えられる。体力低下問題の裏には子どもが運動に親しまなくなることで、運動を通した様々な成長が期待しづらくなること、結果として体力低下が顕著になる流れがある。子どもの運動参加自体を増加させることが最重要となる。