先月下旬にスマトラ島で起きた大雨被害から約1か月が経ち、これまでに1100人を超える死者が確認され、15万戸以上の住宅が被害を受けた。マラッカ海峡付近で発生しにくいはずのサイクロンが発生したことや気候変動に伴う海水温の上昇が関連しているとの専門家の指摘も出ている。一方、インドネシア国内で高まっているのが、開発のための森林伐採が被害を広げたとの批判。衛星画像で土地利用を解析するNGOは、森林が減る一方でアブラヤシ農園が増加する様子を紹介し、1990年から2024年までに森林面積が4割減少したことがわかった。インドネシアはパーム油の世界最大の原産国。プランテーション開発のため森林伐採された場所がどうなったのか、被災470人以上が死亡したアチェ州で衛星画像から調べた。災害後には地表が崩れている様子がうかがえ、下流域の画像では東西13キロにわたって広い範囲で茶色に覆われた。イワン・リドワンシャ研究員は、森林では地表流出が約10%に抑えられるが、土地利用が転換されると平均50%の地表流出が生じるとし、上流地域で森林がおおう面積を回復させ新色を減らし下流へ運ばれるド車両を減らす必要があると指摘する。NGOは、現状の対策は不十分だとしている。
