セブン&アイホールディングスは創業家による自社買収計画を断念したと発表した。セブン&アイの株価は一時12%を超える急落。最大9兆円の資金調達が必要で巨額の借金と金利負担をセブンが背負う計画だったことや出資を検討していた伊藤忠商事は買収後の経営の主導権を握ろうとしていたとみられおり、巨額の借金と経営の乗っ取りという2つのリスクを嫌う関係者が多くいた。今後の選択肢はカナダ・クシュタールによる買収、単独での経営維持。クシュタールに北米子会社株の一部を譲渡すれば買収案取り下げてくれるのではと期待する関係者もいる。ある関係者は物言う株主と戦うには新しい顔も必要になるかもしれないと話している。