セブン&アイHDの次期社長・デイカス氏がメディア各社のインタビューに応じた。デイカス氏は1人ヒーローみたいなリーダーがいるとその人に従って自律的に動かないなどと話した。念頭に置いていると思われるのがかつての経営者・鈴木敏文氏。鈴木氏のリーダーシップにより百貨店事業への進出など多角化経営に突き進んだが、一部で不採算事業が拡大し2016年に後を継いだ井阪社長は負の遺産の整理に苦心した。デイカス氏は2022年から社外取締役に就任し、そごう・西武の売却などに取り組む井坂氏を見てきた。デイカス氏はグローバルを中心とする経営全般を担当しながら、加盟店や取引先との関係強化は創業家の伊藤次期会長に託したいとして、強すぎるリーダーを作らない経営をするとした。向き合う事になるのがトランプ関税で、関税が高ければ経済的な影響は少なくないとした上で、付加価値がある商品を適切な価格で売る所が絶対に勝つなどと述べた。