パリオリンピックの開会式まで40日を切った17日。セーヌ川では、式で実際に選手たちを乗せる船を使ってリハーサルが行われた。大会の組織委員会は、夏の大会の開会式が競技場以外で行われるのは初めてだとしている。本番では予備も含めて90隻以上の船が使われる予定。今回のリハーサルでは、このうち55隻がパリ東部にある橋からエッフェル塔付近までのおよそ6キロを一列になって航行し、決まった速度と間隔で移動できるか、担当者が確認していた。川での開会式はテロへの警戒が高まる中、警備の難しさも指摘されていて、リハーサルには警備の船に乗った治安部隊も参加した。フランス・ウデアカステラスポーツ相は「一つの大きな節目を迎えた」と述べ、リハーサルは順調に終わったと強調した。一方、警備上の問題から会場を変更する可能性がないか報道陣に問われたが、予定通り、セーヌ川で行う考えを示した。