学歴重視の傾向が強い韓国で教育改革の動き。韓国政府は2028年から10年間の教育政策の方向性を示す草案を近くまとめる方針。関心を集めているのが日本の大学入学共通テストにあたり、韓国で人生を左右されるとも言われる大学修学能力試験をどう変えるか。1993年に導入された大学修学能力試験は当初、一定の学力をはかる資格試験の位置づけだった。大学が大学修学能力試験を重視するにつれ受験生を選別する役割が強まった。その結果、キラー問題と呼ばれる超高難度の問題が登場し、最近は問題そのものに無理があるとの指摘も出ている。ソウル大学の教授は「専門家が読んでも何を言っているのか分からない問題がある」と話す。教育課程を超えるような問題も出題され、受験生の3分の2以上が不正解だったケースもあった。大学入試の自主性を高め、大学修学能力試験の役割を縮小すべきとの意見がある。一方、入試制度が複雑になり教育費の負担がさらに増えるとの懸念もある。
