ソウルで日本風の飲食店が増加中。一時は日本を敬遠する雰囲気があったが、数年前から日本食がブームになった。寿司店のおまかせスタイルなど、日本特有の文化が若者中心に注目されている。コロナ後に日本旅行者が増えると、雰囲気だけでも味わいたいと日本風の飲食店が出来始めたという。「ATASHI」と書かれた看板の店に入ってみると、入り口やメニューが日本語で表記されているが、ちょっと怪しい日本語もあった。店長は、最近の日本食人気を受けて、韓国料理店から衣替えし大阪旅行中に行った店を参考に作ったという。若い世代からの人気が上々だという。こうした日本風人気を受け、看板の文字デザインを手掛ける書家の元には、2022年と23年を比較すると2倍以上日本語の以来が増えたという。依頼内容にも変化があり、これまでは真似して書いたような文字が多かったが、日本人が見てもおかしくない字にしてほしいと本当の日本を望んでいるという。ただ本当の日本を突き詰めすぎた結果問題も出ている。韓国では、看板にハングルが無いのは原則法律違反。ただ処罰規定がないため取り締まりが行われることは極稀で、ソウルの街中には日本語のみの看板がいくつもあった。さらに韓国のあるもんじゃ焼き店では、メニューの値段が円表記になっていて、やり過ぎと否定的な声が続出したという。