日中韓首脳会議の韓国側ついて長砂貴英が解説。韓国は議長国として、3か国の首脳会議を正常化する契機を整えたと意義を説明している。来年で国交正常化60年になる日本とは、関係強化をさらに進める機会になったと評価している。また中国と外交安保対話の立ち上げなどで合意して、関係の安定化につながると判断している。ただ、韓国メディアは、共同宣言で、朝鮮半島の非核化や拉致問題について、それぞれの立場を改めて確認したとの表現にとどまったと伝えている。前回の会議では、3か国が朝鮮半島の非核化にコミットするという強めの表現だっただけに、議長国として調整に苦慮したことがうかがえる。
中国側について高島浩が解説。中国経済の不透明感が広がるという中で、日韓との間でデジタル経済といった具体的な分野で協力の促進にこぎ着けたのは、中国には大きな成果といえる。とりわけ中国のメディアが、今回の成果として強調しているのは、3か国のFTAの実現に向けた議論の継続。ただ一方で、李強首相は会議の冒頭で、陣営対立に反対すべきだと強調しており、日韓の米国との連携をけん制した。中国としては、米国と対立する中でも経済協力の拡大をてこに、日本や韓国を引き付けようという思惑もうかがえる。小口佳伸は「福島第一原発の処理水放出、中国による日本産水産物の輸入停止措置の撤廃を巡って溝の深さが改めて浮き彫りになった形。」などと話した。
中国側について高島浩が解説。中国経済の不透明感が広がるという中で、日韓との間でデジタル経済といった具体的な分野で協力の促進にこぎ着けたのは、中国には大きな成果といえる。とりわけ中国のメディアが、今回の成果として強調しているのは、3か国のFTAの実現に向けた議論の継続。ただ一方で、李強首相は会議の冒頭で、陣営対立に反対すべきだと強調しており、日韓の米国との連携をけん制した。中国としては、米国と対立する中でも経済協力の拡大をてこに、日本や韓国を引き付けようという思惑もうかがえる。小口佳伸は「福島第一原発の処理水放出、中国による日本産水産物の輸入停止措置の撤廃を巡って溝の深さが改めて浮き彫りになった形。」などと話した。