- 出演者
- 糸井羊司 副島萌生 晴山紋音
オープニング映像とオープニングの挨拶。
日中韓首脳会議。冒頭、相次いで触れたのは、3か国の協力の重要性だった。その一方で、中国の李強首相は、日韓両国が中国と対立する米国と連携を深める動きをけん制した。採択した共同宣言では、3か国の首脳会議などを中断することなく定期的に開催する必要性を確認したとしている。また、人的交流や、持続可能な開発気候変動など、各分野で互恵協力プロジェクトを進めるとしていて、このうち経済協力貿易の分野では、日中、日韓の政治的な関係が悪化する中、交渉が停滞する形となっていたFTA自由貿易協定について、3か国間で交渉を加速させるための議論を継続し、自由、公正、包括的で質の高い互恵的なFTAの実現を目指すとしている。一方、朝鮮半島の非核化や拉致問題については、3か国それぞれの立場を強調し、朝鮮半島問題の政治的解決に向けて、引き続き積極的に努力することで合意したとしている。岸田総理大臣は3か国のプロセスの再活性化を確固たるものにする重要な機会になったとしたうえで「3か国の協力を今日的課題に対応する形で発展させるべく力を尽くす」とコメント。
日中韓首脳会議の韓国側ついて長砂貴英が解説。韓国は議長国として、3か国の首脳会議を正常化する契機を整えたと意義を説明している。来年で国交正常化60年になる日本とは、関係強化をさらに進める機会になったと評価している。また中国と外交安保対話の立ち上げなどで合意して、関係の安定化につながると判断している。ただ、韓国メディアは、共同宣言で、朝鮮半島の非核化や拉致問題について、それぞれの立場を改めて確認したとの表現にとどまったと伝えている。前回の会議では、3か国が朝鮮半島の非核化にコミットするという強めの表現だっただけに、議長国として調整に苦慮したことがうかがえる。
中国側について高島浩が解説。中国経済の不透明感が広がるという中で、日韓との間でデジタル経済といった具体的な分野で協力の促進にこぎ着けたのは、中国には大きな成果といえる。とりわけ中国のメディアが、今回の成果として強調しているのは、3か国のFTAの実現に向けた議論の継続。ただ一方で、李強首相は会議の冒頭で、陣営対立に反対すべきだと強調しており、日韓の米国との連携をけん制した。中国としては、米国と対立する中でも経済協力の拡大をてこに、日本や韓国を引き付けようという思惑もうかがえる。小口佳伸は「福島第一原発の処理水放出、中国による日本産水産物の輸入停止措置の撤廃を巡って溝の深さが改めて浮き彫りになった形。」などと話した。
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- ソウル(韓国)李強福島第一原子力発電所
立憲民主党の蓮舫参院議員はきょう午後党本部で記者会見し今年7月の都知事選に無所属で立候補する意向を表明した。蓮舫参院議員は「小池都知事が掲げた7つのゼロの公約はどこに行ったのか。介護離職や残業・満員電車などどれもゼロになっていない。そのかわりに突然思いついたかのような政策ばかりが印象に残る」などコメント。蓮舫氏はニュースキャスターなどを経て2004年に参院選東京選挙区に民主党から立候補し初当選。現在は4期目。この間、民主党政権では行政刷新担当大臣として改革に取り組み、その後民進党の代表などをつとめた。都知事選には小池知事が3期目を目指し立候補の方向で調整しているほか、安芸高田市の石丸伸二市長など20人以上ががこれまでに立候補の意向を表明している。
静岡県知事選。15年ぶりに新人同士の争いとなった静岡知事選は立憲民主党と国民民主党が推薦した元浜松市長の鈴木康友氏が初当選。自民党が推薦した元副知事大村慎一氏などを抑えた。きょう取材に応じた鈴木氏は静岡県が県内での着工を認めていないリニア中央新幹線について「ひとつひとつの課題に現実的な解決策を見つけていく」などコメント。自民党は先月の衆院3補選に続く敗北となり、岸田政権にとってさらなる痛手となった。与野党からはいまの国会での衆院解散はいっそう難しくなったのではないかという見方が出ている。立憲民主党の泉代表は「非常に大きな勝利」などコメント。岸田首相は「党としても今回の選挙結果を分析し国政にいかしていきたい」などコメント。またいまの国会の会期末に衆院解散の考えがあるか問われると「先送り出来ない課題に専念」などコメント。
政府は5月の月例経済報告で「このところ足踏みもみられるが緩やかに回復している」と景気の基調判断を維持した。青酸や公共投資などの判断を引き上げた一方で個人消費の判断は据え置きに。先行きについては緩やかな回復が続くと期待されるものの物価上昇などの影響に十分注意する必要があるとしている。
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- 月例経済報告
人気歌舞伎俳優の尾上菊之助さんが来年八代目「尾上菊五郎」を襲名することが決まった。菊之助さんは「歴代の菊五郎に劣らぬ役者となれるよう一所懸命に精進して参る所存である」などと話した。襲名披露興行は来年5月・6月の歌舞伎座から約1年かけて行われる。また現在の菊五郎さんは名前を変えず「七代目菊五郎」の名で活動を続けるという。
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- 尾上菊之助[5代目]尾上菊五郎[7代目]
生まれたときから心臓やその周りの血管に穴などがある「先天性心疾患」の子どもの手術に使われる心臓パッチというシートは成長に合わせて取り替える手術が必要だったが、大阪医科薬科大学などが新たな心臓パッチを開発し、来月から医療現場で使えるようになった。面積がおよそ2倍まで広がり、素材も体の組織に一体化するため、原則再手術の必要がなくなるということで、子どもの負担を大きく軽減できると期待されている。
火災からの再建工事が進められている那覇市の首里城正殿で、屋根などを整える作業が終わり、今日平安時代から伝わる工匠式が行われ、建物の末永い安泰を祈った。宮大工・近藤克昭棟梁は「建物を建てる上でひとつの区切りのため、本当に嬉しい」などと話した。首里城正殿は、今年夏ごろから瓦ぶきや外壁の塗装が行われ、再来年の秋に完成する予定である。
二所ノ関部屋の大の里(23)は「こんなに早く優勝できて嬉しい」などと話した。大の里は12勝3敗の成績で初優勝し、初土俵から7場所目の初優勝は幕下付け出しの力士としては最速の記録である。大の里は「賜杯を抱いた瞬間に優勝した実感がすごく湧いた。最終的な目標はここじゃなく、上へと駆け上がりたい」などと話した。一方、初土俵から2年に満たない力士の優勝が続いたことに横綱審議委員会の山内昌之委員長は「横綱・大関をはじめとした力士たちに工夫や奮起がないと番付が有名無実になりかねない」などと話した。
全国の気象情報を伝えた。
大雨に関するエンディングトーク。糸井アナが「日付が変わる頃から急に雨が強まって降り続けるところがある」などと話すと副島アナが「家の裏に崖があったり、小さな川がある人は普段より少し気をつけて過ごしてほしい」などと話した。