北朝鮮の精鋭部隊「暴風軍団」の実態が脱北者の証言から見えてきた。かつて「暴風軍団」に所属していたというこの人物に去年朝鮮中央テレビが放送した北朝鮮軍の訓練の様子を観てもらうと、「暴風軍団」の訓練の映像であると肯定し、素手で人を殺せるようにあらゆるものを使って鍛えていたなどと話した。一方で訓練が過酷な分、除隊後には良い大学に入れる、幹部候補として養成されることもあるなど見返りは大きかったそうで、北朝鮮軍の中でも特別な存在とのこと。またロシア国内で撮影された北朝鮮兵とされる映像を見てもらうと、「暴風軍団」ではあるが入隊から数年の新人から抜け出した程度の兵士であるなどと話した。同じ映像を見た北朝鮮の研究を行う専門家は、「暴風軍団」にしては体が小さく動きにキレもないため一般の兵士の可能性もあるなどと指摘した。また兵士派遣の思惑について、外貨の入手と兵士に現代戦の経験を積ませることなどと話した。ロシアとしても不足した兵力を補うことができるため両国にとってWin-Winの関係だが、状況の把握ができていない兵士の士気は低いだろうなどと指摘した。かつて「暴風軍団」に所属していたという人物も実践経験のない兵士は大して役に立たないだろうなどと話した。