2024年1月、日本が独自開発した世界最小最軽量の月面探査ロボット「SLIM」が月に着陸し活動を開始した。SLIMの写真を撮影したのは変形型月面ロボット「LEV-2(SOLA-Q)」。開発はタカラトミーが2016年にJAXAの昆虫ロボットの研究開発に応募して採択されたことから始まった。LEV-2はSLIMの着陸直前に月面から2mの高さから放出される。故障確率を減らすために部品数は50点程に抑えている。着陸後は外殻を拡張変形してロボットの安定的な自立走行を実現。前後のカメラで周辺を撮影して最も写りの良いものを自動選択して走行データと共に同じく放出されたLEV-1を経由して地球にデータを送信。
過酷な環境を想定して様々な試験を行った。開発段階の困難の1点目は細かい粒子で覆われた月面の起伏への対応。砂漠や海岸で活動する生物の動きに着想を得て、おもちゃで使われる車輪の中心軸をずらすことによって砂の急斜面を越える登坂を実現した。課題の2点目はSLIMには小さく格納し月面では安定的な走行をいかに実現するか。着陸船に搭載されている時は球体で本体を保護し、着陸後には外殻を車輪として拡張変形する構造にした。3点目は月面で横転した際の走行姿勢への復帰について。尾の先端に折りたたみ可能な突起を出すことによって起きるようにした。LEV-2(SOLA-Q)は世界最小最軽量の月面探査ロボットとなった。
過酷な環境を想定して様々な試験を行った。開発段階の困難の1点目は細かい粒子で覆われた月面の起伏への対応。砂漠や海岸で活動する生物の動きに着想を得て、おもちゃで使われる車輪の中心軸をずらすことによって砂の急斜面を越える登坂を実現した。課題の2点目はSLIMには小さく格納し月面では安定的な走行をいかに実現するか。着陸船に搭載されている時は球体で本体を保護し、着陸後には外殻を車輪として拡張変形する構造にした。3点目は月面で横転した際の走行姿勢への復帰について。尾の先端に折りたたみ可能な突起を出すことによって起きるようにした。LEV-2(SOLA-Q)は世界最小最軽量の月面探査ロボットとなった。