大分県が毎月公表している観光統計の速報値によると、先月県内の主な旅館・ホテルを宿泊した人は36万6,518人で、去年の同月の1.28倍だった。また、コロナ禍前の2019年と比較すると国内からの宿泊客数は約97%、海外からの宿泊客数も約96%でコロナ禍前の水準まで回復した。海外からの宿泊客数を国や地域ごとに2019年と比較すると、タイからが223%、韓国からが118%などと好調だった。これに対し中国からは44%にとどまったが、今月中国政府が新型コロナの感染対策で制限してきた日本への団体旅行を3年半ぶりに解禁しており今後回復が期待される。県観光政策課は「インバウンドの回復傾向に新型コロナの5類移行も重なり旅行意欲が高まってきたと感じる。中国からの宿泊客が以前の水準に回復すれば全体としてもコロナ禍前を上回ると見込まれる」としている。