アメリカ・ダッチハーバー港から来たコンテナを開けた。中にはアラスカでとれたスケソウダラのすり身が入っていた。仙台名物の笹かまぼこになるという。笹かまぼこが生まれたのは明治35年頃、当時仙台近海ではタイやヒラメの大漁が続いたが冷蔵技術がない時代だったのですり身にして焼きかまぼこにしたのが始まりと言われている。時代が進むにつれ、漁の良し悪しがあるタイやヒラメに代わり常に安定的な漁獲量があるスケソウダラを使うようになった。スケソウダラのすり身は現在はその半分以上をアメリカから輸入している。アラスカオーシャン号は1日で200トンのスケソウダラをとることができ、船内にある工場ですり身へと加工される。この加工は日本が開発した技術だ。