タコの価格は値上がりが続いていて、先月には535円となった。これはマグロの価格よりも高いのだとい、とれなくなっていることに加え海外でも人気の食となっていることがあるという。タコは養殖が難しいとされてきたが、東海大学ではタコの養殖の研究が行われている。単独生活を好む生き物なので縄張りに他のタコが入ってしまうとケンカが始まってしまうことが問題であり、弱いタコは水槽を逃げ出して壁をよじ登ろうとしたこともあったという。その一方で、タコは底面にくっついて暮らす中、当時は一番下の層にしか入ろうとせず失敗に終わったと思われていたという。その中で棚が倒されるとそれぞれのタコが倒された棚の1つ1つに別れて住むようになったという。エビやカニが好物のタコはコストがかかるものの、餌を腕で抱えるように食べる習性からイカをコラーゲンの膜で包むとこれも好むことが判明している。タコの完全養殖を目指して、卵を孵化させるまではこぎつけたものの、孵化した幼生を育てることは課題として残っているという。