ダイハツ工業が自動車工場の稼働を停止させてからまもなく1カ月となるが、生産再開の時期は未定だとしていて、影響の長期化が懸念されている。ダイハツ工業による国の認証取得の不正問題で、国土交通省は不正のあった車種が基準に適合するか検証を進めている。このうちトヨタ自動車ブランド「プロボックス」など5つの車種については基準適合が確認されたとして、今月19日に出荷停止の指示が解除されたが、ダイハツは部品の供給準備など取引先との調整が必要なため、生産再開の時期は未定だとしている。出荷停止の指示が解除された5車種の昨年度の国内生産は約5万7000台。その他「タント」など40車種は確認試験中で、稼働再開には時間がかかるとみられている。