米国国務省は中東問題など担当するリーフ国務次官補など3人の高官がシリアの首都・ダマスカスを訪問したことを明らかにした。米国政府の高官がシリアを訪問するのはアサド政権崩壊後初めて。暫定政権側を主導する「シリア解放機構」のジャウラニ指導者と会談した。リーフ国務次官補は記者団に対し“ジャウラニ指導者がシリアの経済回復を優先する考えであることを伝えた”と明かにし、米国政府としてもジャウラニにかけていた懸賞金を解除する考えを伝えたとしている。このほかアラブメディアは欧米などがアサド政権に科してきた経済制裁の解除やシリア解放機構へのテロ組織の指定解除について議論されたと伝えている。シリア暫定政権は今後の国のあり方を話し合う包括的な国民対話を実施することにしている。