12世紀、東方からフィレンツェに絹織物が伝播。織物技術が発展し最高級品として各国に輸出された。織物産業により発展したフィレンツェには人が集まり、そこから次々に伝説の天才たちが誕生。フィレンツェの街には天才彫刻家ミケランジェロの残した落書きならぬ落彫りや、天才芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチが一時期住んだ家などがある。ダ・ヴィンチが住んでいた家は500年前の建物がそのまま残っており、現在は高校の校舎として使われている。サンタ・マリア・デル・カルミネ教会にはルネサンス絵画の創始者マザッチョが描いた作品「楽園追放」がある。マザッチョは初めて人間の感情を絵画に描いた画家で、ルネサンス以前絵画はキリスト教の決まりによって描き方が厳しく決まっていたが、マザッチョは人間の表情を鮮明に描き遠近法を取り入れるなど絵画の歴史を変えたとされている。