ダライ・ラマの “輪廻転生制度” 継続表明の真意は、後継者選びに介入しようとする中国政府への牽制がある。もともとチベットには独自の言語、中共があり、民族性が色濃い地域だったが、中華人民共和国の建国後、人民解放軍が進駐し、抵抗するも武力で鎮圧される。ダライ・ラマはインドで亡命生活を続けながら、自分たちの宗教や文化を守ろうてしてきた。それが輪廻転生制度である。ダライ・ラマのときは2歳の時に捜索隊によって発見され、4歳で最奥指導者に即位した。かつてパンチェン・ラマ10世という高僧がなくなり、ダライ・ラマは当時6歳の少年を後継者として認定したが、直後に消息不明に。中国政府は別の少年を後継者として選び、チベットへの影響力を与える手段として利用している。