農水省によると米の価格は去年は1万5303円だったがおよそ73%アップの2万6485円まで上がっている。更に、JA全農たまごによると鶏卵の価格がおよそ1.5倍の327円になっている。他にもチャーシューやエビ、油などチャーハンに欠かせない主な具材のほとんどが値上がりしている。杉並区にある創業15年の中華料理店「中華屋 啓ちゃん」ではお客さんの8割以上が頼むという人気のチャーハンはゴロッとしたチャーシューがたくさん入っておりまして濃いめの味付けがたまらない。さまざまなトッピングもOKでふわとろのオムレツをのせたオムチャーハンが名物だ。この店のチャーハンは800円。去年100円の値上げをしたというがそれでも厳しい状況だと店主の幸田さんは話していた。材料費の価格高騰が叫ばれている中中華料理店に必ず必要なものが値上がりしているという。チャーハンの原価率は30%台後半で、それに加えて電気代、ガス代などの光熱費も値上がりしているためますます厳しい状況だという。中華料理店にとって厳しい状況はいつまで続くのだろうか。経済に詳しい第一生命経済研究所・永濱利廣さんに聞いたところ「価格上昇は今後も持続する可能性は高い」という。お店が身を切るような節約を続ける中でチャーハン1000円を巡る攻防が今、続いている。