霊長類では群れの中であくびや体を伸ばす行動などが伝染するかのように行われることが確認されている。京都大学野生動物研究センターの博士課程・大西絵奈さんなどは、熊本県にある大学の付属施設で飼育しているチンパンジー20頭を、600時間にわたって排尿に着目し、観察した。その結果、チンパンジーは仲間のおしっこにつられておしっこをする傾向があるということがわかった。また集団の中で社会的順位の低いチンパンジーは影響を受けやすく、一方で、順位の高いチンパンジーは影響を受けにくいことも分かったという。
© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.