ウクライナ側は4日、新たに「クモの巣作戦」だとする映像を公開した。ロシア国内の軍用飛行場と見られる場所で炎が上がる瞬間や、無人機が翼の下に潜り込む様子が捉えられている。一部の無人機は最後はAI活用し攻撃したとしている。攻撃の跡は衛星画像でも確認できた。ゼレンスキー大統領は、作戦に関わった長官らを表彰した。4日の会見で、41機に打撃を与えたとするロシア軍の機体について、半分は修理ができず一部は修復可能だとしても数年かかると話した。同じ日にプーチン大統領はトランプ大統領と4回目の電話会談を行った。トランプ大統領は、プーチン大統領が”反撃しなくてはならないと非常に強い口調で述べていた”と明らかにし、報復を示唆したとのこと。トランプ大統領は先月28日、ロシアに軍事侵攻を終わらせる意思があるか2週間以内に判断するとしていた。今回の会談は、すぐに和平につながるようなものではなかったとしている。ロシアが報復を示唆したことに対して、ゼレンスキー大統領は”これまでロシアは再三ウクライナを攻撃してきた”として反発している。プーチン大統領は、ロシア西部の橋破壊は”テロ行為”だとして、ウクライナの提案の停戦に応じられないと強調した。軍事侵攻以来、ウクライナを支援してきた欧米は今日夕方NATO国防相会合が開かれた。この会合にはアメリカのヘグセス国防長官の姿があったが、長官は前日に開かれたウクライナへの軍事支援を話し合う会合を欠席。米が主導してきた会合を国防長官が欠席するのは初めて。ウクライナへの支援はヨーロッパが主導すべきだというトランプ政権の姿勢を、強調する狙いだとみられる。