去年10月、スペイン東部で大規模な洪水が発生し、バレンシア州を中心に230人以上が亡くなった。それから1年余、災害への対応が遅れて被害が広がったと批判されていたバレンシア州トップのマソン首相が対応の不備を認め辞任すると表明した。マソン氏の演説は自らの立場を擁護する内容で、1年前の洪水犠牲者への言及もなく、厳しい個人攻撃に晒されたと訴えた。州首相を辞任するマソン氏は議員に留まるため、裁判を免れる議員特権を保持する。マソン氏は選挙の前倒しではなく辞任を選んだため州の与党・国民党は新たに州首相候補を立て議会での指名投票を待つ。州議会で過半数を占めていない国民党は極右政党VOXの支援が必要。マソン氏の辞任が発表されるとすぐにバレンシア州内では洪水被災者の会の集会が開かれた。バレンシア州議会の前に集まった洪水被災者の会の人々はマソン氏の辞任を喜ぶと同時に真実究明のための戦いは続くと奇声を上げた。
URL: http://www.rtve.es/
