きょうのテーマは「ジェンダー平等を実現しよう」。男性や女性はこうあるべきといった無意識な思い込みで起きる偏見や差別をなくし、誰もが働きやすい環境を作ろうと奮闘する企業を取材した。老舗の電線メーカーで行われた模擬ワークショップの様子が流れた。テーマは「アンコンシャス・バイアス」。「無意識の偏見」や「思い込み」のことを指す。子育て中の社員の立場になって意見を出し合う。職種や立場の違う人たちが多様な考えを共有することで自分に“思い込み”がないかを問うのが目的。製造現場を多く抱えるこの会社は女性社員の割合は約2割。実際に社内から聞かれた声を取り入れ作ったのがハンドブックだ。このプロジェクトを担うチームと意見交換しながら活動を後押しするのは7年前、初めて女性社長となった長谷川さんだ。性別に限らず無意識の偏見をなくすことが多様化を押し進める鍵になると考える。ハンドブックは幅広い層に反響があったそうで制作者は「ベテランよりも若手のほうが受け入れやすいと思っていたが、それ自体が無意識の偏見だった」と話していた。