トランプ大統領との初めての日米首脳会談は、日本時間のあす未明。安全保障分野では、日米同盟がインド太平洋地域の平和と安定の礎だという認識のもと、同盟の抑止力と対処力のさらなる強化で一致したい考え。会談に続き、食事をとりながら意見を交わす、ワーキングランチも予定され、石破総理大臣は率直な意見交換を行い、個人的な信頼関係を築きたいとしている。一方のトランプ大統領は2期目の就任後、外国の首脳とホワイトハウスで会談するのは、石破総理大臣が2人目。就任から間もない中での会談は、関係を重視している表れと受け止められている。今回の会談について、アメリカメディアは「両首脳が貿易と投資、経済安全保障や防衛産業の協力などについて協議する」と伝えている。このうち、外交防衛の分野では、中国や北朝鮮への対応を巡って意見が交わされる見通し。防衛負担の在り方も議題になる可能性がある。あす日米首脳会談。もう1つの主要なテーマが経済分野。意見が交わされるか注目されるのが、日本製鉄による鉄鋼大手、USスチールの買収計画。計画に反対の意向を示してきたトランプ大統領だが、会談直前の6日、USスチール・ブリットCEOが大統領と面会したと、欧米メディアが報じた。ブリット氏は、日本製鉄による買収を積極的に進めたい立場で、実現へ協力を求めた可能性もある。また、トランプ大統領はみずからを“タリフマン”と称するだけに、関税措置などについても議論が行われるか注目される。